子どもの発達障害

【発達障害児のママ必見!】WISC・WAIS検査結果の見方をやさしく徹底解説

子どもの発達障害
WISC-Ⅳ・WAIS-Ⅳの
検査を受けて、判定結果の
解説を読んだけど
よくわからない

ワーキングメモリー?
パーセンタイル?

項目の意味が分からないから
何が良くて何が悪いのか
さっぱり分からない

 

この記事では初めてWISC・WAISという文字を目にするあなたに、できるだけ分かりやすく、必要最低限の情報に絞って解説します!

はじめまして、尚(なお)と申します。
私は普通のサラリーマン。私には発達障害の子どもがいます。
私は大人になってから自分も発達障害だということを知りました。
※定型とは……定型発達のことで、発達障害ではない人々を意味する用語。
夫婦の七転び八起きの子育てプロフィールはこちら

 

この記事で分かること

1 WISC・WAIS検査とはどんな検査なのか
2 WISC・WAISの違い
3 WISC・WAISを受けると何が分かるのか
4 WISC・WAIS検査結果をどう子どもに活かすのか

 

 

【この記事の信憑性について】

①「国立研究開発法人
国立精神・神経医療研究センター」
で夫と子どもが検査したWISC-Ⅳ・WAIS-Ⅳの数値結果に対する精神科医の解説と質疑応答。

②「某メンタルクリニック」
で夫と子どもが検査したWISC-Ⅳ・WAIS-Ⅲの結果の読み取り方・分析方法を、臨床心理士に解説していただいた内容と質疑応答。

上記①,②の内容を元に記載しています。

※用語の解説は医師・臨床心理士から知り得た情報のみを記載し、診療解説に私独自の説明はありませんのでご安心下さい。

 

【ウェクスラー式検査】WISC・WAISとは

ウェクスラー式知能検査と言って、知能検査の1つです。

※学力を測定する検査ではありません。

年齢によって受ける検査が異なります。

WISCは5歳~16歳11ヶ月まで。
WAISは16歳以上が対象。

どちらも改定版があり、現在は

WISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)と
WAIS-Ⅳ(ウェイス・フォー)が最新です。

「発達障害は凸凹」ってよく耳にしませんか?
凸凹とは定型の人と比較した場合、得意・不得意の差が激しいこと。
現在、差についての明確な基準はありません。

 

簡単に説明するとウェクスラー式知能検査は5つの分野を調べて、その結果から何が得意で何が不得意かを明らかにする検査です。得意不得意の差が激しいと凸凹ということになりますね。

5つの分野の内容については後ほど解説します。

1つの分野について2種類ずつ検査を行い、合計5分野10種類の検査を行います。

さまざまな問題を解いて認知能力を測定します。

各検査の結果を点数にした後に統計処理を行い、5つの分野の知的能力(IQ)を測ります。


検査の結果から、何が得意で何が不得意なのか。
そして発達障害の特性がどの程度あるのか。
この2つを把握することができます。

以下の画像は実際に受けたWISC検査の結果表です。

ここでは全体イメージを見ていただくのが目的なので文字が小さくて読めませんが、気にしないでください。

5分野の知的能力(IQ)

それでは5つの分野とはどのような分野なのか見ていきましょう。
1つずつ説明していきます。

 

【全検査IQ(FSIQ)】
総合判定したIQ(知能)です。

【言語理解(VCI)】
言葉の理解力、言葉の推測力、言葉の表現力の能力を調べます。
テーマは言葉です。

【知覚推理(PRI)】
視覚から得た情報、つまり目で見た物の理解力、目で見た一部分から全体像を推測する能力を調べます。
テーマは視覚です。

【ワーキングメモリー(WMI)】
聴覚から得た情報、つまり耳から入った情報を記憶し、理解する能力。
テーマは聴覚と、一時的な記憶力。

【処理速度(PSI)】
作業のスピード(速さ)と正確さの能力を調べます。
テーマは処理能力です。

 

検査結果の数値(IQ)は7段階に分類され、数値が高いほどその能力は高いと判断できます。
この数値(IQ)は分野ごとに評価されるので、どの分野が得意で、どの分野が不得意なのかを判別することができます。

IQ 分類
130以上 非常に高い
120~129 高い
110~119 平均の上
90~109 平均
80~89 平均の下
70~79 低い
69以下 非常に低い

 

パーセンタイル(正規曲線)

次にパーセンタイルについて解説します。
先程、数値(IQ)の評価は7段階に分類されると解説しましたが、パーセンタイルは100人が検査を受けた場合、「あなたはこの検査で100人中、下から○番目に位置します」ということを表します。
そして各段階にどの程度の人数(割合)が該当するのか?ということも分かります。

 

※分かりやすくするため、
実際の結果表に色をつけています。

下の数字がIQ。
上の%は100人中、そのIQエリアの結果になる人の割合を示しています。

例えば、IQ60~69の割合は2.2%なので、100人検査を受けた場合の順位は下から1番目~2番目。100人中、2.2人の人がIQ60~69エリアの結果になるという意味です。

【IQ60~69】  「非常に低い」で2.2%

【IQ70~79】  「低い」で6.7%
100人中、下から3番目~9番目あたり。

【IQ80~89】 「 平均の下」で16.1%
100人検査を受けると「16.1%の人がこのIQの結果
になりますよ」という意味です。

100人中、下から10番目~25番目あたり。

【IQ90~109】全体の「平均」エリア。
全体の50%を占めます。

 

※エリアは目安ではっきりと線引きされている訳ではありません。

※検査だけで発達障害の診断確定はできません。

仮に、5つ全ての分野でIQ70~79エリアの結果になったとしてもそれだけでは発達障害とは診断されません。

医師が指標として使い、問診等も含めて総合的に判断して診断をします。

 

【5分野の数値結果表の実物です】
※数値はマスキングしています。

各分野の数値をパーセンタイルの表と照らし合わせ、どの分野がどこのエリアなのか。

更にはエリア内でも数値がどちら寄りなのか。
境界線付近なら隣のエリアに近い能力かもしれない……

というように細かく見てください。

WISC・WAIS検査後に発達障害児のママが家庭学習で絶対やることとは

検査の後日に行われる医師からの結果報告で、発達障害の診断確定の可否も気になりますよね。

発達障害なのか定型発達なのか、もしくはグレーゾーンなのか。

薬を処方してもらうかどうか。

ですが、家庭学習をしている子どものママにとって、この検査で一番大事なのは、5分野の数値です。

数値から本人の得意・不得意を見極めることです。

得意と言ってもIQが110以上ある分野を探す必要はありません。

本人の中での得意・不得意です。

本人の5分野の結果の中で、数値が高いものと低いものはどれなのかを把握します。

そこから

どのような説明の仕方をしたら効果的なのか。

どのような勉強の教え方にしたら理解しやすいのか

という方針を立てることが1番大切です。

家庭学習をしている場合には特に重要です。

具体的に案内していきますね。

 

言語理解の数値が低い場合

言語とは文字、言葉です。

言語によるコミュニケーションが苦手、困難です。

つまり、文字であれば、文章を読み、書いてあることを頭で理解すること

言葉であれば、聞いた言葉を頭で理解すること。
(もう少し丁寧に書けば聞いた言葉を頭の中で文字に直して、それを理解すること。)

これが苦手・困難ということです。

その逆もあります。

頭で思ったことを文字にして書く。

頭で思ったことを言葉にして話す。

これも苦手・困難ということです。

つまり、「 ➡ 」 矢印の部分を脳内で行う変換作業が苦手・困難ということです。

文字頭で理解
言葉頭で理解

文字にして書く
言葉にして話す

分かりやすく理解してもらうためには、文字や言葉ばかりをつかわず、図解や身振り手振りで説明すれば理解しやすくなります。

誰でもすぐに思いつきそうなとても簡単な対処方法ですが、検査を受けないと言語理解が苦手ということを把握できず、こんなシンプルな対処方法にもたどり着けないのです。

私はこの説明を聞いた時に「なるほど!」と思いました。

知覚推理の数値が低い場合

言語理解の時とは異なり、図の読み取りや、物事の見通しを立てるのが苦手・困難です。

よって図はできるだけシンプルに書きます。

言語理解の数値が知覚推理より高ければ、言語による説明を多くしましょう。

また、全体像を推測することが苦手なので、段階を踏む作業の指示などは箇条書きにしたり、リスト化してシンプルに伝えます。

 

ワーキングメモリの数値が低い場合


耳から入った情報を一時的に脳へ保存(記憶)することが苦手・困難です。

説明が長いと聞いた内容を理解して記憶する前に、その処理がされないまま、次から次へとこぼれていきます。

まとめて指示や質問をすると、全てを理解・記憶できずに、

最後の1つ、または最初の1つしか理解していない。
最後の1つ、または最初の1つしか覚えていない。
最後の1つ、または最初の1つしか実行しない。

というケースが起こります。

ですので、1度にたくさんのことを伝えないようにしましょう。

1つ話したら理解できたかを確認して、実行をうながす。

それから次の話をする。これの繰り返しです。

知覚推理の数値が言語理解より高ければ、イラストや図を加えて説明すると理解しやすくなります。

その逆なら言語を多めに説明します。

またはメモを多く取るのも効果的です。

暗記する必要がないからです。

説明はできるだけ短く簡潔にすることを心がけましょう。

更にはこの数値が低いと、読み・書き・計算にも影響を及ぼします。

処理速度の数値が低い場合

この数値が低いと、定型発達の人と同じような速さで作業をすることが非常に困難です。

こまめに休憩をいれたり、得意分野を多めに取り入れて工夫します。

ワーキングメモリが低い場合の対処方法と同じで、知覚推理の数値が言語理解より高ければ、イラストや図を加えて説明すると理解しやすくなります。

その逆なら言語を多めに説明します。

 

まとめ 

 

【子どもがWISC・WAIS検査を受ける目的】

医師から単に発達障害と診断されるだけではこれからの生活に活かせません。

WISC・WAIS検査を診断のための判断材料として受けるだけでなく、数値から本人の得意・不得意を見極めることも大切です

数値の高いものと低いものはどれなのかを把握します。

そこから

どのような説明の仕方をしたら効果的なのか。

どのような勉強の教え方にしたら理解しやすいのか?

という方針を立てることが1番大切です。

 

焦らず、ゆっくり子どもと一緒に試行錯誤しながらベストな教育方法を見つけましょう

 

WISC・WAISの検査結果の見方についてご理解いただけましたか?

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

『【発達障害児の家庭学習】育児疲れからママを解放する5つのSTEP』

読んでいる途中でこの記事にきた方
下の「先程の記事の続きへ戻る」リンクから戻り
続きからお読みいただけます。

初めての方はその下をお読みください。

先程の記事の続きへ戻る

 

この記事を読んで、
私も少しでも心労・疲労を減らしたい。そして空き時間を作りたい

と思うあなたはぜひ以下の記事を冒頭から読んでください。必ずあなたのお役に立てるはずです。

 

タイトルとURLをコピーしました