カサンドラな妻への償い

【カサンドラな妻への償い】発達障害の夫の脳をもし覗くことができたら

カサンドラな妻への償い
【カサンドラな妻への償い】発達障害の夫の脳をもし覗くことができたら
自分は妻をカサンドラにしてしまいそう、もしくはカサンドラにしてしまった。
妻を苦しめるつもりはないのに、なぜいつもこういう結果になるのか原因がわからない。
今の関係をどうにか改善したい!……と思うご主人。


夫は発達障害、または発達障害かもしれない。
夫との会話が成り立たない。
夫はなぜいつもこういう考え方、こういう言い方になるのかわからない。

どんな考えでそんな言葉が出てくるのか知りたい!
もっと寄り添える会話がしたい!……と思う奥さん。

このような思いのあるあなたに、何か協力できること、少しでも心を楽にすることができないかと思い書いています。

 

妻をカサンドラにしてしまう夫の行動の一つに「白黒思考」というのがあります。

今日は、この「白黒思考」についてお話したいと思います。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、発達障害は生まれつき脳に機能障害があり、本人の性格でも親の育て方の問題でもありません。

誰も悪くありません。

よって、本来ならこの記事のタイトルは「発達障害の夫のをもし覗くことができたら」としたいところですが、そのような理由で「発達障害の夫のをもし覗くことができたら」にしました。

では、本題です。

まず、白黒思考になる原因から探っていきましょう。

発達障害の特性の一つにマルチタスクが苦手ということがあります。

つまり一度に複数のことを考慮しながら話をしたり行動をすることが苦手ということです。

ということはきっと臨機応変に対応することも苦手でしょうね。

 

そして、嫌なことを避けたり、後回しにする特性もあります。

定型の人が、「やったことがないけど、まあやってみるか」と思える程度の内容でも発達障害の人がする場合、極端な言い方をすると「さあ、ついに始めるぞ! いちにのさーん!」というくらいの勢いと心の準備が必要です。

 

当然、ストレスも定型の人より溜まりやすいことになります。

私もそうでした。

ですからストレスを溜めない為には、答えはシンプルな方が良いのです。

「答えはこんなケースもあれば、あんなケースもある。」というような曖昧さや、含みを持たせた答えになる思考が苦手です。

よって、「白か黒」、「0か100」、「有りか無しか」

という答えの方が分かりやすくストレスが溜まらなくて良いのです。

それが白黒思考になる原因の一つでもあります。

 

今度は反対に、話のテーマが自分にとって関心がある内容や得意分野だと、こだわりも持って話をするので自分の主張が強くなります。

自信があるので、「自分の主張は万に一つも間違いはない!」

という気持ちで話をするので、意見が一致しない場合は相手を否定したり、自分の主張が正しいと理解してもらえるまで説明を続けます。

もしくは相手を否定し続けます。

この前提で夫婦間で話し合いがあった時には、話はかみ合わず平行線のまま、らちが明かなくなった状態になり、奥さんが「もう疲れたので話をやめたい」と言っても、夫は自分の主張が受け入れられていないと感じると奥さんが納得するまで話を続けます。

「まだ話は終わっていない。これだけ丁寧に説明しているのになぜ理解できないのか?」や、「自分を説き伏せることができないのは妻の意見が正論ではない証拠。だから話を途中でやめようとしているのではないか?」など。

「話を途中でやめるくらいなら自分から話を振ってくるな」などと更に被せて話を終わらせません。

 

結局のところ自分の解釈が100%正しいという前提で話が始まるので、どんな会話でも奥さんが納得した様子がなければ絶対着地できないのです。

ほんの少しでも夫が「そういう解釈の仕方もあるのか」、「そんな考え方もあるんだね」や、「もしかしたら僕が間違えているのかも?」と、自分を疑う気持ちになることができれば夫婦の会話もかなり変わるはずです。

それさえ気付いてくれれば、こんなにも奥さんが苦しむことはなかったでしょう。

もし夫が発達障害ではない場合は、奥さんはご主人を「頑固」か「自己中」な性格の人だと思い、この状態が長く続けば別居や離婚のきっかけになるかもしれません。

ですが、悲しいかなこれ発達障害という脳の機能障害でそうなってしまうのです。

 

勘違いしないでくださいね。「だからぐっとこらえてください」という結論ではありません。

ご主人は今、私が説明したことが原因で白黒思考になって自分が話をしているなんで微塵も思っていません。

きわめて論理的に、誰が聞いても納得しうる話をしていると思っているので、少しも悪意はないはずです。

それゆえ奥さんに理解していただきたいことは、ご主人の話を聞いて、納得しなくてもいいのです。

発達障害が原因で本人(ご主人)の意図せぬところでこのような白黒思考が原因の言い方になってしまっていることだけ受け入れてほしいのです。

「そうなんだ」とうなずくだけでいいのです。

内容まで納得しなくてかまいません。

これが第一段階です。これを奥さんが受け入れるだけで気持ちがだいぶ楽になるはずです。

ご主人に説得される必要がなくなるわけですから。

奥さんへの助言です。おそらくご主人は、奥さんの話には耳を貸さないでしょう。

ご主人ができるだけ耳を貸す人からの話やツールで気付かせてください。

例えば、ネットで発達障害の特性について書いている記事を読んでもらうなど。

一番良いのは病院で問診や検査、カウンセリングを受けて助言をもらうことですが、その説得はハードルが高いでしょう。

少しずつ時間をかけ、「もしかしたら俺が間違っていたのかも?」「勘違いしていたのかも?」と思ってもらえるようにするところから始めてください。

ご主人へ情報提供を積み重ねていきましょう。

この記事を書いている私も、妻に勧められて病院へ行くのに10ヶ月ほどかかりました。

 

 

私は病院へ行くことについて、最初は聞く耳などこれっぽっちもありませんでした。

妻と意見が割れた会話などは妻を全否定していました。

それゆえ、奥さんも焦らずゆっくりご主人に聞く耳を持たせるよう話してみてください。

そしてご主人も努力が必要です。いくら発達障害が原因とはいえ、目の前で精神的に苦しんでいる奥さんがいるのです。

発達障害を理由に妻を苦しめていることは免責になりません。

妻が苦しんでいる原因は、あなたなのですから。

 

 

これを読んでくださっているご主人は、奥さんと何か議論をするようなことになったとき、自分の主張が毎回100%完全に正しいことはあり得るのか?と自分に疑問を投げかけてみてください。

正しい判断が得意なご主人ですから、すぐにご理解いただけるのではないでしょうか。

この記事が参考になれば幸いです。

 

 

私の体験談を元にお話しさせていただいたので、受け入れがたい内容があった場合はご容赦ください。

 

第二回 2022.01.07
【カサンドラな妻への償い】発達障害の夫の脳をもし覗くことができたら

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